ベンチャーズ Japan Tour 2014

ベンチャーズジャパン・ツアー2014
THE VENTURES

 1959年に結成されたベンチャーズは、結成から今年で55周年を迎え、1962年に初来日を果たして以来、2012年で来日50周年を迎えました。これまでの来日回数は66回を数え、日本での公演回数も2,650回を越えました。北は北海道稚内から南は沖縄石垣島まで全国47都道府県の全てを網羅し、300万人以上を動員しています。

 「ウォーク・ドント・ラン」「ダイアモンド・ヘッド」「パイプライン」等のインストゥルメンタル・ロック・グループとして最も多くのヒットを放ち、世界中で成功を収めたベンチャーズが戦後音楽史に大きな足跡を残したことはいうまでもありませんが、とりわけ日本のポップス・シーンに与えた影響は計り知れないものがあります。あの個性的な♪テケテケ・サウンドで日本中の若者を釘付けにし、エレキ・ギターの魅力を伝え、そして何よりも自ら演奏する喜びと快感を知らしめたその功績は大きいといえます。加山雄三、山下達郎、南こうせつ、アルフィー、ハウンド・ドック・・・等々、「ベンチャーズがきっかけでギターを始めた・・・」と語るミュージシャンも数多くいます。60年代半ばにベンチャーズがもたらした「エレキ・ブーム」が社会現象とまでなったのですから、これも当然のことと頷けます。その当時の青年たちの熱狂ぶりと興奮を描いた青春小説「青春デンデケデケ」(芦原すなお著)は1991年直木賞に輝き、大林宣彦監督により映画化され話題を呼びました。2000年代になってからも、日本全国で100以上のアマチュアのベンチャーズ・コピーバンドが活動し、中には親子でベンチャーズを演奏するなど世代を越えてベンチャーズ・サウンドは受け継がれています。

 また、作曲家としても、「雨の御堂筋」(欧陽菲菲)「京都慕情」(渚ゆう子)「北国の青い空」(奥村チヨ)・・・等々30曲以上の作品を日本人アーティストに提供。日本の歌謡界にも大きく貢献し、「京都の恋」(渚ゆう子)は日本レコード大賞企画賞を受賞しています。「二人の銀座」(和泉雅子&山内賢)はカラオケ・リクエストの外国曲部門第一位と35年前の曲が今でも歌い継がれています。1991年にはNHK紅白歌合戦にも出場し、その後も来日の度に数多くの音楽、バラエティ番組等に登場、2007年にはフジテレビ系「SMAP × SMAP」でSMAPと共演して大反響を呼びました。2009年に結成50周年を迎え、NHK-BSで「我が青春のエレキサウンド〜ベンチャーズ結成50周年スペシャル〜」と題した90分の特番も放送されました。

 2007年12月14日にはアメリカで「ロックの殿堂」入りを発表、翌年3月10日ニューヨークで授賞式が行われ,名実共に世界のベンチャーズとして再評価を受けました。また2010年4月29日に発表された春の叙勲で日本の音楽文化の向上・発展及び日米両国の友好親善に寄与した功績としてメンバー全員が「旭日小綬章」を受賞しました。

 結成55年を迎えても今なおあらゆるアイディアを模索、吸収し続けるベンチャーズ。彼等の新しいものへのチャレンジ・スピリットはまさに「ベンチャー精神」であり、我々聴く者に新鮮な楽しみを与え続けています。

ドン・ウィルソン

ドン・ウィルソン(Rhythm Guitar/Vocal)
Don Wilson

1933年2月10日、ワシントン州タコマに生まれる。リズム・ギターを担当。7~8歳の頃から音楽に興味を持ち始める。初めて触った楽器は“ティッフル”。59年、ボブ・ボーグルとともに<ベンチャーズ>を結成したオリジナル・メンバー。
高校時代はレスリングの選手だったという迫力ある彼だが、その体格からは想像できない軽妙なリズム感が、ベンチャーズ・サウンドの代名詞であるあの“テケテケ”を生んだのだ。「パイプライン」や「ダイアモンド・ヘッド」では素晴らしいサウンドを聴かせてくれる。炸裂するリズム・ギターは他の追随を許さない、まさにワン&オンリー。また味のあるボーカルもショーに彩りを添え、毎年恒例の「ドンのボーカル・ナンバー」で聴くことのできる味のあるボーカルは、ベンチャーズ・サウンドの魅力の一つになっている。観客を楽しませるギャグも冴えている根っからのエンターティナー。大の居酒屋ファンである。

ジェリー・マギー

ジェリー・マギー(Lead Guitar/Bass/Vocal)
Gerry McGee

1937年11月17日、ルイジアナ州ユーニースに生まれる。リード・ギターを担当。伝説のバンド“デラニー&ボニー”のメンバーとして活躍後、68年よりベンチャーズに参加。また自らのブルース・バンドを率いても来日し、B.B.キングと共演したこともあるなど、ジャズからロックまで何でも弾きこなす名ギタリストである。
そのフィンガー・ピッキングをまじえた華麗なギター・プレイはあのエリック・クラプトンにも影響を与えたほど。「キャラバン」のようなテクニカルなナンバーでも「クラシカル・ガス」のようなエモーショナルなナンバーでも、彼ならではの歌心あふれる味わい深いサウンドで観客を酔わせる。アコースティック・ギター、エレキ・シタールも巧みにこなし、ギターに魂を吹き込む男といわれている。また、渋いボーカルも絶品。好きなメニューが親子丼というのはもう有名な話。

リオン・テイラー

リオン・テイラー(Drums)
Leon Taylor

1955年9月23日、テネシー州ジョンソン・シティに生まれる。ベンチャーズの名ドラマー、故メル・テイラーの長男である。幼い頃からベンチャーズをはじめ様々な音楽を耳にしながら成長し、ロスのロック・シーンでドラマーとして活躍するようになる。
その後、父の意志を受け継ぎベンチャーズに参加、ベンチャーズのメンバーとしても文句なしの実力を発揮している。父親譲りのドラミングはダイナミックそのもの。誠実でシャイな人柄だが、スティックを手にした途端ワイルドに変貌。醤油ラーメンが大好物。

ボブ・スポルディング

ボブ・スポルディング(Bass Guitar)
Bob Spalding

1947年2月10日、カリフォルニア州サンバーナーディノに生まれる。50年代当時、カントリーギタリストによる初期のロックンロールの頃からギターに興味をもち、61年には地元でバンド活動を始める。そして62年、米軍に所属していた父親が日本に配属されたため一家で日本に滞在していた際、ベンチャーズの初来日公演を幸運にも目撃して、大変な衝撃を受ける。同年暮れに一家はアメリカに帰国、テキサス州オースティンで暮らし、そこでR&Bバンドでプロとしての活動を始める。
64年には兄ペリーと友人で組んだバンドThe Nomads で初レコーディング、テキサス中心部で成功を収めた後、Sweet Pain というバンドでデビューするも解散、数々のセッションの仕事で経験を積んでいる。様々な出会いの中で実力を認められ、その結果、メル・テイラー、ボブ・ボーグルとのセッション(アルバム「Shaft」収録の数曲のアレンジにも参加)、そして72年のメルのバンドThe Dynamics の日本ツアーへの参加へとつながった。
その後、一時期音楽業界から距離を置くも、81年ツアー半ばにノーキー・エドワーズ急病で入院、その際メンバーに請われて急きょ務めた代役を見事にこなし、それ以降ベンチャーズの一員となった。その後レコーディングやツアーへの参加、作曲、編曲と多岐にわたって20年以上ベンチャーズに貢献し続けている。

2014/8/28(土)18:30開演(18:00開場) 岡山市民会館
S席 5,700円(5,200円)/A席 4,700円(4,200円)

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