ベンチャーズ Japan Tour 2011

勿論、今年もパワフルです。夏バテなんて行ってられない。

 オールド・ファンにとっては青春のサウンドトラック、若いリスナーにとっては新鮮なインパクト。ベンチャーズの音源は、いくつもの顔を持っている。
 1962年の初来日公演から、これが62回目(!)の来日となるベンチャーズ。60年代、一大エレキ・ブームを巻き起こした彼らだが、「ウォーク・ドント・ラン」「10番街の殺人」「ダイアモンド・ヘッド」などのヒット曲は、遅れてきたベンチャーズ・ファンをも魅了する。鋭角的にハートに突き刺さるテケテケ・ギターは、21世紀においても鳥肌ものだ。何もない荒れ地の真ん中で演奏する彼らの足下からカメラが迫っていく「ハワイ5−O」は、MTV登場以前のベスト・ビデオ・クリップと断じてしまおう。グレイテスト・ヒッツの数々、カヴァー曲があり、「京都の恋」〜ローリング・ストーンズの「黒くぬれ」という奇想天外メドレーがある。2010年のアルバム『イン・マイ・ライフ』からのビートルズ・ソング、あるいは2011年のニュー・アルバムからの曲も披露されるかも知れない。ただひとつ間違いないのは、ベンチャーズが最高のショーで老若男女を酔わせてくれることだ。
 今年の夏も、ベンチャーズがやってくる!

ドン・ウィルソンドン・ウィルソン(Rhythm Guitar/Vocal)
Don Wilson

1933年2月10日、ワシントン州タコマに生まれる。リズム・ギターを担当。7〜8歳の頃から音楽に興味を持ち始める。初めて触った楽器は“ティッフル”。59年、ボブ・ボーグルとともに<ベンチャーズ>を結成したオリジナル・メンバー。
高校時代はレスリングの選手だったという迫力ある彼だが、その体格からは想像できない軽妙なリズム感が、ベンチャーズ・サウンドの代名詞であるあの“テケテケ”を生んだのだ。「パイプライン」や「ダイアモンド・ヘッド」では素晴らしいサウンドを聴かせてくれる。炸裂するリズム・ギターは他の追随を許さない、まさにワン&オンリー。また味のあるボーカルもショーに彩りを添え、毎年恒例の「ドンのボーカル・ナンバー」で聴くことのできる味のあるボーカルは、ベンチャーズ・サウンドの魅力の一つになっている。観客を楽しませるギャグも冴えている根っからのエンターティナー。大の居酒屋ファンである。


ジェリー・マギージェリー・マギー(Lead Guitar/Bass/Vocal)
Gerry McGee

1937年11月17日、ルイジアナ州ユーニースに生まれる。リード・ギターを担当。伝説のバンド“デラニー&ボニー”のメンバーとして活躍後、68年よりベンチャーズに参加。また自らのブルース・バンドを率いても来日し、B.B.キングと共演したこともあるなど、ジャズからロックまで何でも弾きこなす名ギタリストである。
そのフィンガー・ピッキングをまじえた華麗なギター・プレイはあのエリック・クラプトンにも影響を与えたほど。「キャラバン」のようなテクニカルなナンバーでも「クラシカル・ガス」のようなエモーショナルなナンバーでも、彼ならではの歌心あふれる味わい深いサウンドで観客を酔わせる。アコースティック・ギター、エレキ・シタールも巧みにこなし、ギターに魂を吹き込む男といわれている。また、渋いボーカルも絶品。好きなメニューが親子丼というのはもう有名な話。


リオン・テイラーリオン・テイラー(Drums)
Leon Taylor

1955年9月23日、テネシー州ジョンソン・シティに生まれる。ベンチャーズの名ドラマー、故メル・テイラーの長男である。幼い頃からベンチャーズをはじめ様々な音楽を耳にしながら成長し、ロスのロック・シーンでドラマーとして活躍するようになる。
その後、父の意志を受け継ぎベンチャーズに参加、ベンチャーズのメンバーとしても文句なしの実力を発揮している。父親譲りのドラミングはダイナミックそのもの。誠実でシャイな人柄だが、スティックを手にした途端ワイルドに変貌。醤油ラーメンが大好物。


ボブ・スポルディングボブ・スポルディング(Bass Guitar)
Bob Spalding

947年2月10日、カリフォルニア州サンバーナーディノに生まれる。50年代当時、カントリーギタリストによる初期のロックンロールの頃からギターに興味をもち、61年には地元でバンド活動を始める。そして62年、米軍に所属していた父親が日本に配属されたため一家で日本に滞在していた際、ベンチャーズの初来日公演を幸運にも目撃して、大変な衝撃を受ける。同年暮れに一家はアメリカに帰国、テキサス州オースティンで暮らし、そこでR&Bバンドでプロとしての活動を始める。
64年には兄ペリーと友人で組んだバンドThe Nomads で初レコーディング、テキサス中心部で成功を収めた後、Sweet Pain というバンドでデビューするも解散、数々のセッションの仕事で経験を積んでいる。様々な出会いの中で実力を認められ、その結果、メル・テイラー、ボブ・ボーグルとのセッション(アルバム「Shaft」収録の数曲のアレンジにも参加)、
そして72年のメルのバンドThe Dynamics の日本ツアーへの参加へとつながった。その後、一時期音楽業界から距離を置くも、81年ツアー半ばにノーキー・エドワーズ急病で入院、その際メンバーに請われて急きょ務めた代役を見事にこなし、それ以降ベンチャーズの一員となった。その後レコーディングやツアーへの参加、作曲、編曲と多岐にわたって20年以上ベンチャーズに貢献し続けている。



2011/8/31(水)18:30〜 岡山市民会館
S 5,500円(5,000円) A 4,500円(4,000円)

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