予定演奏曲目

シューベルト：ピアノ五重奏曲 イ長調「ます」
ドヴォルザーク：弦楽四重奏曲 第12番 ヘ長調「アメリカ」　他

1998年に共演して以来、数々の名演奏を生んだ名コンビによる待望のツアー。
細やかなピアニズムで近年ベートーヴェンやブラームスに新境地を見せるピアニストと、1984年にスイスで結成され、内田光子やS.マイヤーらと共演する緻密で自然な演奏が身上のトップ・カルテットは、両者ともに根強いファンをもっています。
このコンビによる『シューベルト「ます」＆シューマン「ピアノ五重奏」』は2008年レコード・アカデミー賞を受賞。ツアー曲目のブラームス「ピアノ五重奏曲」を含む新譜もツアーに合わせてリリース予定。

田部　京子 （ピアノ）

　東京芸術大学附属音楽高校在学中、日本音楽コンクールに最年少で第１位に輝き一躍注目を集める。東京芸術大学に進学後、ベルリン芸術大学に留学。同大学、大学院を首席で卒業。エピナール国際コンクール、シュナーベル・コンクールで第１位、ミュンヘン国際コンクール（ARD）第３位、ショパン国際コンクール最優秀演奏賞など輝かしい成績を収める。バイエルン放送響、バンベルク響、モスクワ・フィル、ワルシャワ・フィル、ローザンヌ室内管、フランツ・リスト室内管、ウイーン弦楽四重奏団ほか多数共演。またアルバン・ベルク四重奏団から共演者に指名されるなど、世界のトップアーティストからの信頼も厚い。
　カーネギーホール主催によりワイル・リサイタルホールでニューヨークデビューを飾る。CDは30枚以上がリリースされ、シューベルト『ソナタ・シリーズ』（５集）、メンデルスゾーン、シューマン、シベリウス、グリーグ、ドビュッシーなど特選盤多数。また米ステレオレビュー、英BBCミュージックマガジン、グラモフォン、独フォノフォルムほか海外各誌でも高い評価を受けている。カルミナ四重奏団との共演盤『ます＆シューマン：ピアノ五重奏曲』は2008年度レコード・アカデミー賞を受賞。2011年12月にリリースした新譜『ブラームス：後期ピアノ作品集』もレコード芸術誌特選盤に選ばれるほか、多くのメディアで推薦盤に取り上げられるなど絶賛されている。
　2012年〜13年はデビュー20周年に当たり、これまで大好評を博したリサイタルシリーズ『シューベルト・チクルス』、『シューマン・プラス』に続く新シリーズ『BBワークス＜ベートーヴェン＆ブラームス＞』がスタート。7月にはモーツァルトのピアノ協奏曲集をリリース。2013年はカルミナ四重奏団との共演盤第2弾のリリース、日本ツアーなども予定されている。
　これまでに、村松賞（音楽部門大賞）、新日鉄音楽賞などを受賞。
　演奏活動の傍ら、上野学園大学教授（演奏家コース）も務め、門下からは辻井伸行などを輩出している。現在、日本を代表する実力派ピアニストとしてますます人気を集めている。
オフィシャルHP： http://www.kyoko-tabe.com　

カルミナ四重奏団

　研ぎ澄まされた表現力、驚くべき完成度、そして比類なき音楽性を兼ね備えた弦楽四重奏団。
　1984年にスイスで結成。「パオロ・ボルチアーニ賞」国際弦楽四重奏コンクールで大成功をおさめ（1位なしの2位）、国際的メディアで報じられたことで、その名を世界中に轟かせることとなった。「将来は約束された」（ファイナンシャル・タイムス）と評され、今まさに世界をリードする弦楽四重奏団である。
　シャーンドル・ヴェーグ、アマデウス弦楽四重奏団、ラサール弦楽四重奏団等に師事。ニコラウス・アーノンクールとの出会いは、彼らにオーセンティックな（古楽）奏法への強い創造的関心を引き起こした。内田光子、エリザベス・レオンスカヤ、エマニュエル・パユ、トルルス・モルク、ヴォルフガング・マイヤー、ザビーネ・マイヤー、アントニオ・メネセス、ヴェロニカ・ハーゲン、オラフ・ベーア、ヴォルフガング・ホルツマイア等と共演するなど、その活動の幅を広げている。批評家から高い評価を受けたDENONのシリーズでは英グラモフォン賞、仏ディアパゾン・ドール、仏ル・モンド・ドゥ・ラ・ミュジーク誌Choc（最高評価）、ドイツ批評家賞など数々の賞を獲得し、グラミー賞にもノミネートされた。田部京子と共演したCD「シューベルト：ピアノ五重奏曲『ます』、シューマン：ピアノ五重奏曲」が音楽之友社主催、2008年度レコードアカデミー賞の室内楽部門賞を受賞。
　現在、スイス ヴィンタートゥーアのチューリッヒ音楽大学を拠点として、自らの豊かな経験と優れた芸術性を次の世代へ伝えている。

2013/6/6（木） 18:30〜　岡山市民会館
S席 4,800円（4,300円）　A席 4,300円（4,000円）